茶豆落果の言のハッパ

呑んで笑って 流されて

北海道ツーリング 其の参ノ参

♪良かろう それもまた

 

三度、北太平洋シーサイドラインを東へと進むわけだが

途中観光的な場所も所々にある。

しかし、今年は飛ばすことにした。

北海道ツーリングをする時には、道東は100%訪れていて

北太平洋シーサイドラインもかなりの確率で走っている。

また来年も訪れるだろうから、来年度以降に観光は取っておく。

毎年行くと飽きる観光場所はあるからね。

とかなんとかつぶやいているうちに

久しぶりに琵琶瀬展望台PAに。

琵琶瀬展望台も久しぶりに来た。

 

久しぶりに訪れた琵琶瀬展望台はすっかりと寂れていた。

ハイシーズンではないから、と言い訳できるようなレベルではない。

展望台の農耕馬に手を何度も噛まれた記憶が遠くへ消えてしまいそうだ。

琵琶瀬展望台付近から見る太平洋は喉かで気持ちが良い。

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琵琶瀬展望台PAは、このまま寂れていくのかもしれないが

それもまた良いだろう。

たまにしか訪れない観光客が、あ~だこ~だ言える立場ではない。

俗化されなければ、この景色はきっとこのまま残っていくことでしょう。

 

霧多布岬キャンプ場に到着。

8年ぶりだよオッカサン。

早速管理人さんにご挨拶・・・、アレ管理人さん代わられている。

確かにご高齢だったからなぁ。

霧多布キャンプ場は敷地が広くて、小さいながらもバンガローが沢山あるから

独りで管理は大変だよなぁ、お元気にされていたら良いのだが。

なんとなく新しい管理人さんに、そのことを聞きそびれてしまった。

 

霧多布は雲の多い辛うじて晴れだけれども、まだ霧が無く見晴らし最高。

晩成温泉キャンプ場でご一緒させてもらったハーレー乗りさんは

既にテントを張り終えお寛ぎ中。

晩成温泉を出発したのは私の方が一足早かったが

直ぐ抜かされてしまっていた。

私は鈍足なので、軽自動車にも軽く抜かされる始末なのである。

釧路湿原にも寄られていたようで、お互いにネズミ捕りに厄介にならなくて何よりなことです。

どうやら、良い情報を管理人さんから聞かれていたようで

一緒に管理人に話を詳しく聞くことにした。

 

初めて会う管理人は、以前好きだった管理人さんとは違うタイプの人だが

楽しい管理人さんだ。きっと人と交流するのが好きなんでしょうね。

まぁ、好きでなければこの仕事はやってられないでしょうけどね。

浜中町出身のモンキー・パンチ先生の〇〇ネタとか、普通では聞けない話が面白かった。

そして、良い情報というのは浜中町のウニの話。

これから水揚げされるであろう養殖のバフンウニは

東京の超有名寿司屋など高級店がこぞって扱うらしく

とにかく最高らしい。

琵琶瀬湾の滋養ある海藻を餌とするわけだから、なんとなく想像できる。

寿司ネタはイクラが断然好きで、ウニにそれほど興味があるわけでもない私だが

琵琶瀬湾のエゾバフンウニの話には、唾が出るのを抑えきれない程。

多大なる出費は覚悟だが、まぁたまには良いでしょう。

今年の道内は全行程キャンプの予定なので、エエ所に宿泊したつもりでウニを食らおう。

ハーレー乗りの方もウニを買うつもりの様子。

 

話を続けていると

普段は、人にキャンプ場を薦められても社交辞令のみで

実際行くことはほとんどない、らしいが

「ここのキャンプ場は景色が良くて、本当に良いですねぇ」

とポツリ。

そりゃそうだよ、

晩成温泉でキャンプする人だし

ソロのバイク乗りの方だし

旅慣れている感じもしたし

一応は人を見て、オススメをセレクトしたつもりだからね。

間違っても高規格オートキャンプ場なんか紹介しませんことよ。

 

そうこうしているうちに

辺りは薄ぼんやりと暗くなり、風が弱まってきた。

そして霧がスルスルと地を這ってきて、キャンプ場を抱きかかえる。

今宵の霧多布には色とりどりの8張りのテントが靄の中に浮かんでいた。

 

昨晩同様、お互いテントに戻り、お互いの北海道の夜を味わう。

一緒に酒を酌み交わすのも、個々の空気を持ち旅やキャンプを楽しむのも

どちらも良くて、どちらも楽しい。

 

霧多布は唯々白く、しっとりと歌ウミネコも靄に同調し

目の前には好きな温度の燗酒があり

至福の時間はまったりと、そしてひっそりと、なだらかに過ぎていく。

私の視界は、燗酒の酔いが脳内をそうするように、柔和していき

そして白い闇に溶け込んでいく。

・・・(其の肆ノ壱へ)