茶豆落果の言のハッパ

呑んで笑って 流されて

北海道ツーリング2017 七日目 其の弐

【注意】いつもに増して実のない下らぬ話です。閑で死にそうな人以外はスルーが最適

 

「開陽台かぁ、懐かしいなぁ」

思わず声が出てしまう。

北海道初上陸の時に

聖地巡礼だぁ」

と、鼻息荒く目指して走っていたあの頃が昨日の様に・・・

は思えない。

そりゃあ20年以上前だからね。

でも、懐かしくはある。

初上陸の時に行って、それから・・・

もう1回ぐらい行ったっけ?

ん?

憶えていない。

もしかしたら1回しか行ってないのかな。

まぁ、それだけ開陽台という場所は、ワタシには衝撃は与えなかった。

それは

開陽台が衝撃的な場所ではない

ということではなく

開陽台レベルの場所は、北海道なら他にもたくさんある

ということ。

北海道は毎年行っても飽きないし、毎年行きたい。

なんなら毎年2ヶ月間ぐらいは溺れたいのだ。

失職するけどね、強行したら。

 

実は、開陽台の鮮烈な思い出と言えば

展望台からの360度の景色ではなく

展望台から見下ろした芝地に綺麗に張られていた

mossのイモムシテントだったりする。

それと

開陽台下の直線道路で写真を撮っていた(当時だから勿論フィルム)私に

ライムグリーンのバイクに似合う年上っぽい女性ライダーが道を尋ねてきたこと。

ドキドキしながら、精一杯ツーリングマップルで伝えたこと。

使いこまれた黒革ジャケットに、虫の死がいがたくさん張り付いていたこと。

そして、その奥にある胸のふくらみにボクが気を取られていたこと。

 

陳腐な言葉だが、あの頃は青臭い青春をしていた。

彼女の顔を全く覚えていないのは何故だ?

でも、あの光景はもう20年後もきっと忘れることはないだろう。

バイクで走り去る姿もイカしていた。

 

年上の女性がずっと好きなのも、このせいかな。

 

などと思い出して、ヘルメットの中でニヤニヤしていると

開陽台に到着。

モニュメントの改修工事の音よりも五月蠅い

他国籍の観光客を乗せたバスの団体が展望台を占拠していたので

先に中の資料室を見学する。

海外からのお客様が来ることは、本当に良い事だが

総じて五月蠅い国の観光客は、自分がバイクの時は特に嫌で、敬遠する。

オイラのバイク旅は、独りであることを純粋に贅沢に楽しむ時間なのだよ。

勿論、強がりなのだよ。

 

久しぶりに見た開陽台からの眺めは素晴らしい。

素晴らしいのだが、何か取って付けた様な印象を何故か感じてしまい

やはり、というわけでオイラの心が揺さぶられない。

次に開陽台に来るのは何年後なのだろうか・・・。

それとも、今後行きたいという気持ちになるのかな。

どうやら開陽台には、縁が無いようだな、アタシ。

来年は久しぶりに多和平かな。

 

なんとなく、テンションが上がらぬまま開陽台を出発し、摩周方面へ。

最初の十字路を右折で、養老牛方面でR243に合流できる

道道150なのに、開陽台を出発する際に地図の確認を怠っていたし

開陽台での意気消沈のせいか、養老牛の文字をすっ飛ばしていたようで

十字路をボヤっとして直進してしまった。

お馬鹿なことに、左折で中標津空港の案内が出てもしばらく気づかない。

直進で中標津市街地、となって方角違いにやっと気づく。

「アカン、アホやわぁ」

と声に出して反省。

開陽台とは、やっぱり縁を感じられへんわぁ。

交差点手前の路肩が少しだけ余裕があったので、止まって地図を出す。

とりあえずは、この信号を右折と確認し、再出発。

 

赤信号で、停止位置先頭だったので、車道右側に寄せて停止していると

大型バイクらしい排気音が後ろから聞こえ、真横にまで来て止まった。

こんな田舎道なのに、わざわざ横に合わせてくるなんて珍しいバイク乗りだなぁ

と感じ一呼吸程置いて左手の方向に

 

<何かご用でも?>

 

てな感じで、視線をチラと飛ばした。

 

 

赤白のCBカラーのバイクが視界に入り

そして

キャワイイ女の子が手を振っているではないくわぁ!!!

 

オ、オイラに手を振ってくれているのかい?

間違いないかい?

この47になる無精髭はやしたオッサンにかい?

ぼ、ボクちゃんで良いのかい?レディ。

20代後半と思しき女性に、「女の子」呼ばわりは失礼だろうが

50手前の爺には、娘ぐらいの女性は「女の子」じゃよ。

 

手の振りかたも愛くるしいのぉ

ええのぉ

ええのぉ

おっちゃんがシャネルでも買ってあげようか?<ただの危険人物>

 

しかし、なんでやねん!

こんな時に限って、速攻で信号が青になりやがる。

潰れろ信号!いや、潰すゾ、オラ!

なんなら赤マッキーで塗りつぶすゾ。

 

女性ライダーはすぐに直進、見惚れていたオイラは2呼吸置いて右折。

童貞の様に、のぼせ上って出遅れてしまったよ。

 

まったく!

2呼吸ぐらいじゃ、彼女のジャケットにテントウ虫が付いていても

気づかないじゃないか!

ましてや、胸のふくらみもなんて・・・。<本当に危険です>

カメムシにさえ気づかないだろうオイラだったが

恋に落ちるのには1秒もいらないぜ。

 

Uターンして、彼女を追い・・・

待って~ 彼女ぉ~!<逃げてください>

  

って、ホンマにしたら、お縄だよ。

でも道を間違えたオイラはえらい。

 

  

開陽台か・・・

 

来年も来ようかなぁ・・・。

 

 

最後に一句

 恋をしても一人

 

「七日目 其の参」に続く