茶豆落果の言のハッパ

呑んで笑って 流されて

旭酒造さんの思い切った広告

【注意】

『獺祭』信者、『旭酒造』信者の方は読み続けずスルーしてくださいな。

決して褒めてはいないので。

横流し中の酒販店もスルーでね。

 

読売新聞をご購読の方は

そして、日本酒ファンの方も御存知の方も多いかと思いますが

『獺祭』を製造販売されている旭酒造株式会社さんが

読売新聞の一面広告で

「高く(プレミア価格)買わないで!」

と訴えられていました。

 

なんとまぁ、本気具合が凄いですねぇ。

 

正規販売店の顔ぶれの〇〇な部分はこの場では置いておいて

また、独占禁止法に・・・、とのややこしそうなオイラの門外漢な部分も

この際はとりあえず棚に上げておいて

 

メーカーの正式なスタンスとして

「高く買わないでください」

プレミア価格で一部の消費者が購入している、と認める。

非正規販売店がプレミア価格で市場に出回っている。

だから、正規販売店で広告に提示しているメーカー希望小売価格で

買ってください。

(販売店には価格の強制をしていないので独禁法はセーフなのかな?)

 

という事だろう。

気持ちは凄く分かる。

私も日本酒業界の人間だ。

プレミア価格で売れたって、メーカーには1円たりともバックはない。

変に誤解されるぐらいなら、メーカーとして真面目に商売していること

広告費を使っても伝えたかろう。

 

この広告に、賛否両論があるのも知っている。

需要が先か、供給が先か?

んなもん、どっちでも良いが

需要があるからこそ、ドラッグストアなどで施錠されたケースに

プレミア商品が並んでいる。

(悲しいかな、そのプレミア価格も、今は昔的な有名銘柄の

プレミア価格の凋落ぶりは、ある意味寂しさを感じる時がある。)

 

今回、私が問題と感じ

「それで良いのか?旭酒造さん」

と嘆息したのは

「非正規販売店がプレミア価格で市場に出回っている。」

と、メーカーとして暗に認め、正規販売店一覧を掲載したことだ。

 

旭酒造さんからは、当然のことながら正規販売店に卸している。

しかしながら

旭酒造さんが卸していないはずの非正規販売店が商品を保有している。

非正規販売店はどこから入手しているのか?

つまり、正規販売店が非正規販売店に横流ししている。

(文字数使って持って回った言い方したけど、知っている人は常識)

 

これまでのメーカーは、気付いていても気づかないふりをしていた。

明確な証拠を掴むのは困難で、販売して所有権が移った商品に対し

どこまでも踏み込めるか、という話である。

近くに正規販売店がないなど、利便性を求める消費者にとって

高くても確実に入る店を重宝しても、それは個人の自由だ。

だから、メーカーは悔しくても、手の施しようが難しかった。

厳しい言い方をすれば、本気で問題解決しようとするメーカーはいなかった。

それを考えると、今回の旭酒造さんの行為は業界人からしても

賛辞を贈るべきだ。

 

ただ、それは

「正規販売店一覧」を載せていないのであれば、だ。

 

横流しした正規販売店を虱潰しに調べ上げて、取引停止処分にした。

だから、掲載した安心の「正規販売店」で、ご購入ください。

非現実的と思えるが、可能性が0%ではない。

そうできたのであれば、今後は非正規販売店に商品が流れることも

100%無いわけだ。

つまり

「高く買わないでください。」

という、旭酒造さんのお願いは、無意味に感じる。

 

 

であれば

「旭酒造さんオススメの正規販売店の中に横流し店が一部含まれている。」

ということを間接的に認めていないか?

(『獺祭』が、その先の販売店を全く把握できない卸業者に卸している、のならば話は別です。)

邪推なのかもしれないが

「正規販売店には横流ししている酒販店が含まれていますが

消費者の方は、高い値段で買って損しないでね!」

と言っているのでしょうか。

個人的には、そこまで開き直っての、旭酒造さんの本気の広告

であって欲しいと思う。

単なる漠然としたイメージアップだけのフリだったら悲しい。

少なくとも、桜井会長は個人的に尊敬している人の一人なのだから。

ちなみに、広告の署名は社長となっています。

横流ししている酒販店は、今回の広告をどういう思いで見たのか・・・。

知りたくもないが。

 

【お近くに正規販売店がたくさんあるので、是非まっとうな値段で

騙されることなく、『獺祭』を楽しんでくださいね】

ということが、今回の旭酒造さんの大きな趣旨であろう。

オイラは穿ったものの見方をする人間なのでね。

でも、そういう人間もいる、ということも事実なのである。

 

皆さんは、どう思われたでしょうか?

需要と供給の事実、それと自由価格に、賛否両論を恐れず

果敢に一石を投じられたとは思うが

個人的には、感心しておりません。

大御所は泰然自若としているものです。 

 

 

<余談>(ある販売店から聞いた実話、脚色無し)

客「〇〇の△△というお酒は置いてますか?」

店主「ありますよ、これですね」

客「そうそう、これですわ。いつも買っているお店に売ってなくて、困っていたのよ。」

店主「2×××円です。」

客「いえいえ、そんな安いお酒じゃないわよ。×××××円のお酒よ。」

店主「〇〇の△△ですよね。2×××円が定価です。当店は特約店なので

勿論定価販売なんですよ。」

客「いえいえ私は、そんなお酒なんて飲まないわよ

×××××円のお酒が本当で、お宅の商品が偽物なんでしょ。」

その後、店主は何度も説明をしたそうですが、親切心虚しく

結局その客は買わずに帰りました。

ブランドのマークだけを熱心に見て

物の本質を見るスキルが無く、自尊心だけが高い人間には

プレミア価格で商品を楽しむのがお似合いです。

おそらく、それに適した品性をお持ちでしょうから。

 

 【蛇足】

全く関係ない話だが

農口尚彦研究所の件、色々情報を聞いていると嫌気がさしたので

今後一切私からは触れません。

一般消費者の方は、HPで会員登録するなり

クラウドファンディング(マクアケ)で商品を抑えるなり

楽しんでください。

裏話を知り過ぎたり、業界関係者だからわかってしま良すぎるのは

決して良い事ではないと思う。

知らない幸せ、もある。